Q太郎の『いぎなり怒らった』

~しみわたる一杯の水~

シンカリオン・ハヤトの言いたかったこと3 ~機械も人間も同じ~

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「機械は人間と同じ。ちゃんとツボを押さえてやればいつまでも働くし、間違って扱えば、すぐ止まりもする」

 

経験と知識をかわれて「超進化研究所」に配属された整備士の「キントキ」さん

 

気むずかしく職人かたぎの彼は、長年にわたり鉄道の車両整備にたずさわってきたであろう白髪の整備士だ

 

怒鳴られながらもめげずに彼に教え請おうとする、主人公ハヤト

 

私の耳に飛び込んできた言葉は、もとはと言えば整備士がそんな主人公に向けて言ったものだった

 

 

 

ざんねんながら筆者の知り合いに鉄道関係の整備士はいない

 

ただ車の整備士ならば知っている

 

その人も長年にわたって車の整備にたずさわった人だったが、どういうわけか「キントキさん」と似たようなことを言っていた

 

彼の名はOさん

 

タクシー屋の整備士を長くつとめていた

 

「人を直すのが医者だとすれば、われわれ整備士は車を直すのが仕事っしゃ。いわばわれわれは車を直す医者っしゃー」(「~しゃ」は方言。彼の口ぐせ)

 

そう言って彼はわらっていた

 

 

 

じつはタクシーというのはふつうではちょっと想像できないぐらいの距離を走っている

 

一日200~300㎞走るのはふつう

 

それを毎日休みなく続けるわけだからあっというまに40万㎞ぐらいは走ってしまう

 

一般ユーザーならばこの数字を聞いただけでも耳を疑うのではないだろうか

 

じっさい、自家用車に乗っていて10万㎞も走ったらもうじゅうぶん乗ったというかんじだろう

 

20万キロも走ったらふつう買い取り価値はつかない

 

中古車を探したことのある人ならだいたいこの感覚はわかると思うが、できれば走行距離の少ない車を選びたい

 

年式よりも、むしろ走行距離が長いほうが壊れやすいからだ

 

ところが不思議なもので、日ごろの整備がしっかりなされていれば30万キロでも40万キロでも、車というのは走るのだ

 

じっさい私が見たことがある最長の走行キロで60万㎞超というのがあった

 

車という機械は、あつかいによってそれだけ走れる距離に差が出てくるということだろう

 

 

話を戻すと

 

シンカリオンの整備士によれば

 

機械は人間と同じ

 

だと言う

 

 

そう考えるとたしかにその通りかもしれない

 

扱いしだいなのだ

 

扱い方を間違えると、若くてもリタイアする人もいる

 

かと思えば、80を過ぎてもシャキッとして現役をつづける人もいる

 

まったく頭が下がるが、

 

では若者がだらしなくて老齢者が立派かと言えば、そう簡単に話をかたづける気にもなれない

 

 

人それぞれに生い立ちもちがえばおかれてきた環境も違う

 

さらに性格もまったく同じという人がいない

 

遺伝子が100%同じ双子どうしであってもぜんぜん性格が違っていることさえある

 

 

人をあつかう上でのむずかしさというのは、まさにこの辺にあるのではないかと思うが、どうだろう

 

 

人を適切にあつかうことができる人というのは、貴重だと思う

 

さて、どうだろうか

 

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