Q太郎の『いぎなり怒らった』

~しみわたる一杯の水~

毎日、会社で腹を下していた私が快適な「腸生活」を手に入れるまで(1)

日本最古の医書『医心方』には、こんなことが書かれている

 

ーー「酪(らく)」を食べると疲れがとれ、便秘をやわらげ、肌をつややかにする

 

「酪(らく)」とは耳なれないことばだが、古代日本、つまり1000年以上前にあったと言われる食品なので聞きなれないのも当然

 

今で言う「ヨーグルト」に当たる

 

食べると便秘がなおる、さらに肌つやまでよくなる、そんな”薬”として医学の本に紹介されているのだ

 

このことを考えると、ヨーグルトに整腸作用があるということは1000前も現在も変わっていないということが言える

 

 

ところでお腹の調子を整えるために一生けん命ヨーグルトを食べているという人も多いと思うが私もその一人だ

 

じっさい、テレビを見ていると腸の調子を整えるお薬のCMが流れるが、その薬に含まれる成分の一つが乳酸菌だということがよくある

 

これを見て、「薬に入れるぐらいだから、やはり乳酸菌って効くんだな」と思って一生懸命スーパーで買ってきてヨーグルトを食べる

 

ところがヨーグルトを食べたからといってかならずお腹の調子が改善するかと言うとそうとも限らない

 

下手をすると(食べ方によっては)かえって調子を悪くする

 

このことについて以前、私はなぜそんなことになるのか、どういった点に気をつけて食べればよいかお話ししたことがある

 

qtaro-kujo.hatenablog.com

つまり、これ(↑)は私なりの見解だが、あながち根拠のないことではない

 

つまりヨーグルトを消化しその栄養を分解して吸収する能力というのには個人差があるということだ

 

お酒を飲める量に個人差があるように、ヨーグルトなどの乳製品を消化吸収する能力というのにも個人差があるということだ

 

どういうわけかこのことをテレビなど主要なメディアでは決して触れることはない

 

まちがっても乳製品のCMで注意喚起するというようなこともない

 

こういうのを目するにつけて(ああ、やっぱりテレビだけ見てるとだめなんだな…)ということを実感する

 

ほんとうに、これはお酒と同じことだと思う

 

もちろんのことながら世の中にはお酒が強い人とそうでない人がいる

 

生まれながらに強いかどうかが決まっている

 

一方、お酒を飲むときに悪酔いしないようにいろいろと対策がある

 

たとえば日本酒のように悪酔いしやすいお酒のばあい、途中で水を飲むとか(やわらぎ水というらしい)シジミを食べるとかいろいろなやり方で悪酔いををさける知恵というのがある

 

これとおなじく乳製品を食べるときにも対策のしかたがあるのだ、ということをみなさんに知ってもらいたい

 

 

ところで前おきが長くなったが、努力のかいもあって今となってはすっかりおなかの調子が改善した私である

 

むかしはほぼ毎日おなかをくだすか、そうでなければ軟べんだった

 

ふりかえると健康的な通じというのはめったになく、あっても今思えば色もよくなかった

 

 だから以前はこんなものだろうと思っていた

 

多少お腹をくだしても、別にそれが病気ということでもないし何かすぐに問題が起きるというわけでもない

 

少し苦しいが、そこを我慢すれば生きていける

 

過敏性腸症候群”なんて言葉も聞く

 

お腹が敏感なのは自分だけじゃない…

 

そんなふうに思ってあきらめていました

 

そんなものだろうと思っていました

 

でもちがいました

 

 

 

まず考え直すようになったきっかけは同僚の退職でした

 

同僚と言っても私がはたらいていた職場は年配のおじちゃんおばちゃんが多いところだったのでその人ももう60才近いおじちゃんだったのですが

 

からだを悪くして辞めたのです

 

それでその人が悪くしたというのが大腸でした

 

検査でひっかかり、調べてみたらポリープがあることがわかり・・・

 

とにかくこの先はいい話ではなかったのです

 

頼りがいがあってみんなに慕われ、本当の意味で会社を支えている存在でした

 

ただ一つ、顔の肌つやだけはよくありませんでした

 

何度か長期の入院と退院をくり返して、彼は最終的に退職しました

 

表面上では気丈にふるまいながらも、内心は相当なものがあったようです

 

 

これを機に「やはりお腹はだいじだな・・・」と思うようになりました

 

そんなこともあったせいか、私は三十代で内視鏡検査まで受けました(これについては、別の段で詳述しようと思いますが)

 

 

またその後、世間でもさかんに”腸内フローラ”*1ということが言われるようになりました

 

流行語のようになり、もはやすっかり耳になじんでしまったこの言葉

 

なぜこうもよく耳にするようになったのでしょう?

 

一つには、お腹の調子というのはただ単にお腹だけにかかわっているわけではなくからだ全体の免疫機能などその人の健康を大きく左右しているということが判明してきた、ということが挙げられます

 

お腹の調子がよくないと、ただ下痢をするとか便秘で苦しいとかそれだけではすまないということです

 

カゼをひきやすくなったり体調を崩しやすくなる、ということでもあります

 

免疫機能というのは病気と戦う体の力・仕組みのことですから病気に立ちむかう元気がなくなる、ということです

 

もう一つ私を驚かせたことがありました

 

最新の医学によると、”腸の働きが人間の考えや心にも影響をあたえている”というのです

 

これまで人間の心や思考はただ脳のはたらきだとばかり考えてきましたが、決してそうではなかったということがわかってきています

 

たしかに下痢をしてトイレから出てきた後というのは元気がなく何をする気にもなれません

 

さらにそのあとに気がついたのは、

 

腹の具合が朝の寝起きと直結している

 

ということでした

 

これは私自身の話ですので全ての人に当てはまるという確証はありませんが、自分にかんして言えばはっきりとした傾向があります

 

自慢ではありませんが私は昔っから寝起きには自信がありませんでした

 

あまりに寝起きが悪くて、そこだけは家族をビクつかせるいうイヤなヤツでした

 

ただそれは毎日ではありませんでした

 

目ざめた瞬間からシャキッとしている日もあったのです

 

ただ「うん、今日はなんかちょうしいいな」という程度にしか考えていなかったのです

 

それがあるときふと思い至りました

 

「・・・もしかして腹のちょうしわるいとき寝起きわるい?」

 

それで寝起きとお腹の関係に注意しながらしばらく生活していましたが、やはり自分のばあいはっきりとした相関関係があるということがわかりました

 

寝ざめがわるい日はたいていおなかの調子もわるく、前の日の食事のとり方、飲食の仕方には必ずと言っていいほど反省点があるということがわかってきたのです

 

私は医者でも生理学者でもありませんが、この点について学術的な検証がなされることを期待しています

 

おそらく、ほぼ間違いなく相関関係があると思います

 

 

ーーともあれ、そんなことで

 

「ああ、やはりこれは腹のちょうしというのは思ってたよりも重要なのかもしれない」「腹のちょうしぐらい、と思って軽く見てると痛い目にあうかもしれんな」

 

と考えるようになりました

 

また

 

「おなかの調子を整えることによって、より快適に、健康に、そして自分らしい生活が送れるかもしれない」

 

とも思うようになりました

 

そんなわけでともかく、なにがいいのかわからないけれども腸によさそうなことを片っぱしから試していくことにしました

 

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*1:腸のなかのようすを顕微鏡でのぞいてみると、様々な腸内細菌が存在するようすがまるで花畑(フローラ)のように見えることからこう呼ばれる。腸のなかに住む細菌の種類は100種類とも1000種類とも言われ、菌の総数は100兆個とも600兆個とも言われている。ちなみに人間の体の細胞は37~60兆個。