Q太郎の『いぎなり怒らった』

~しみわたる一杯の水~

毎日、会社で腹を下していた私が快適な「腸生活」を手に入れるまで(2)

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そんなわけで、まず私がお腹の調子を整えるために試したのは

 

晩ご飯を軽く済ませる

 

ということでした

 

言葉にしてしまうととても単純です

 

しかしこれを本当に実行するとなると思いのほか困難がつきまとうチャレンジとなりました

 

 

ところでこんなことわざを耳にしたことはないでしょうか

 

”朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べよ”

 

ーこの格言にはいろいろなパターンがあるようです

 

「王様」が「皇帝」であったり「貧者」が「乞食」であったり・・・

 

しかしそのどれにも共通しているのは

 

 朝→昼→晩

 

の順番に豪華な食事から質素な食事にするようにすすめている点です

 

ことわざですので、なぜそうするのかという理由や目的などがはっきりと示されているわけではありません

 

だからこれを”ダイエットに効果がある”というふうに紹介しているサイトもあります

 

しかし私にはこれがどうしても”消化にいい食べ方””お腹にやさしい食べ方”を教えたものに思えてなりませんでした

 

そんなわけでとにかく試してみることにしたのです

 

消化に時間がかかると言われるものはできるだけ朝もしくはお昼に食べるようにし、夜はそれ以外の野菜とか豆腐といった軽めのものをとるようにしました

 

 ◆揚げ物は敵か?

まず夕食でさけることにしたのが、胃もたれの原因の代表格とも言える揚げ物です

 

たとえば自分の家の話をすると、多くの家庭がそうであるように食事のしたくをするのは主に妻の仕事です

 

彼女はいつも仕事が終わったあとにスーパーで買い出しをして、それから食事の準備をしますがそのとき決まって言う言葉があります

 

「今日は疲れたからスーパーでコロッケフライを買ってきた」

時間がなかったからお惣菜買ってきた」

 

仕事で疲れて帰ってきて、手のこんだ料理をする気力は残っていない・・・(正直、一抹のさびしさが感じられますが)これは無理もないことだと思います

 

つまり食事の支度をするひとが仕事を持っている場合、どうしてもスーパーのお惣菜に頼りがちになる、そして一番手軽なのが揚げ物だ、という自然の流れがあるということです

 

ひとり暮らしの場合などでも同じでしょう

 

だからこそスーパーに行ってコロッケが売っていないという日は絶対にないし、どの食料品店に行っても必ず天ぷらとフライが並んで売られています

 

少なくともここに消費者の切実な要望があることは確かであり、これに応えられなかったお店はおそらくしずかに消えていったとしても不思議はありません

 

フライや天ぷらといったものは、極端にいえば買ってきたものをそのまま出せばそれで済んでしまうし、なんとなく食事の主菜・副菜として形にもなります

 

子供もよろこぶとなればなおさらでしょう

 

ーーただし、それは食事の支度をするといことの話です

 

腸の都合はまた別です

 

油というのは消化するのに時間がかかります

 

これは多くの人が感覚的に理解していると思います

 

「ブタのロース肉を1キロ食べて下さい」というのと「ブタの背脂を1キロ食べて下さい」というのとどちらか選んでといわれたら、10人中10人がロースを選ぶでしょう

 

 それだけあぶら身はもたれる、ということを誰もが経験してわかっているということでもあります

 

 

 ◆肉は敵か?

次に消化しにくいものとしてあげたいのがです

 

味がしっかりしているので焼けばそれだけでもおかずになる

 

料理番組を見ても、まず肉を使わない料理を探す方がたいへんだというくらい一般的な食材と言っていいでしょう

 

豚肉にせよ牛肉にせよ、晩ご飯に出やすい食材ではないでしょうか

 

魚の消費が減っているとさけばれて久しいですが、これにはそれなりの理由があります

 

たとえば一度でも家庭で焼き魚を焼いたことがある人であればわかるかと思いますが、魚を焼いたあとの後始末は大変です

 

これはプロであっても骨が折れる作業です*1

 

魚というのは意外にあぶらが多く、においもきついものです

 

そして焼くとその脂がグリルに落ちて、強いにおいも残ります

 

さらに焼き網はコゲつきやすいし、それらを考えただけで魚を焼こうという気は失せます

 

そんな背景もあって、たとえば仕事をしている女性が

 

(でも家族には手料理を食べさせたい)

 

と考えたときに、「じゃあ肉でも焼くか」という考えになっても何のふしぎもないことです*2

 

しかし、その一方で肉は腸内環境を悪化させる食材であるということがしばしば指摘されています(とくに豚肉・牛肉)

 

またハンバーグなどに使われるひき肉には初めから肉の脂身をわざわざ混ぜ込んでいます(挽き肉にはけっこうな割合で脂身が入っています)

 

 ◆食べるタイミングが重要

 

そんなわけで、まず揚げ物と肉を夜はあまり食べないようにしてみました

 

それまであまり気にせずフライやコロッケといった揚げ物を空腹にまかせて食べていましたが、夜に食べるのはやめました

 

また食べるとしてもその量を減らしました

 

そしてその残ったフライを朝や昼に食べることにしたのです

 

効果はてきめんでした

 

圧倒的にお腹をゆるくする割合が減りました

 

肉にかんしても同じように朝か昼に食べるようにしました

 

そうして大きな改善が見られたので、私は調子に乗ってこんなふうに考えるようになりました

 

(( ^ω^)・・・おれはおなかが丈夫になってきたのではないか、少しぐらい夜おそく揚げ物を食ったって大丈夫ではないか?子供も妻も、平気で食っているではないか)

 

おなかペコペコで帰ってきて、食卓の上でフライが香ばしいにおいを放ちながらならんでいたら箸をつけたくなるのが人情というもの

 

(よし、・・・食っちゃおう)

 

その日わたしは妻が買ってきた大きめの魚のフライをむしゃむしゃと平らげました

 

ーーしかし案のじょう、次の日の朝わたしは会社で下痢をしていました

 

なんどもチャレンジしては同じような失敗をするうち、ついに私は夜フライを食うことをやめました

 

ただし、そのかわりフライやコロッケは昼のお弁当の常連となりました

 

 

じつはこの”昼食に揚げ物”という食べ方には、たんにお腹にやさしいということにとどまらず空腹の感じ方に大きく影響します。したがってダイエットとも関係します

 

これは食事の際にあぶら分をとることが血糖値の上昇と密接に関わっているためです(血糖値の上下は空腹感に影響をあたえます)

 

さらに血糖値の上下は、集中力の持続や気分の変化(イライラしやすくなるなど)とも大きくかかわっていると考えられているので、考えてみるとけっこう様々な面に影響してくることなのです

 

ですから食事のとり方、とりわけ朝食・昼食に油っこいものを食べるかどうかというのは大事なことなのです(これについて、なぜそうなるのかあらためてお話ししたいと思います)

 

 ともあれ何度もお腹をこわしたり、調子を取りもどしたりしながら少しずつ調子のいい日が増えていきました

 

しかし、それだけではまだ完全にお腹の調子をコントロールするまでには至りませんでした

 

”よくない習慣”というのがまだまだあることに私は気づいていなかったからです

 

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*1:私は以前仕事で毎日魚を焼いていましたが、魚を焼くグリルを洗う作業というのはいつやっても気が重かったという記憶があります

*2:「女性の活躍」「社会進出」ということが進んできた結果、揚げ物は食卓になくてはならないものになっていき、一方では魚の消費が減ってその代わりに肉の消費は増えたーー長年スーパーなど食料品業界にたずさわってきた人であればうすうす感じているのではないでしょうか?