Q太郎の『いぎなり怒らった』

~しみわたる一杯の水~

毎日、会社で腹を下していた私が快適な「腸生活」を手に入れるまで(3)~悪魔の辞典【ハライタ編】~

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世の中にはいろんな食材があって、どの食品がアンチエイジングに効いて、どれを食べればインフルエンザの予防に効果があって、健康長寿でいられて・・・という話は巷にあふれています

 

一方で、では何を食うとお腹をこわすか

 

なんていう情報はまずテレビなんかで紹介されることはありません

 

そんな雑誌の特集記事をみたこともないし

 

紹介したところでせいぜい生産者やメーカーから苦情が来てしまうのがせきの山でしょう

 

だからほんとうに申しわけないけれども、ここに書かせていただきます

 

関係者のみなさん、ごめんなさい

 

以下に上げる食品は、「これを食べると腹をこわす」というものです

 

うん十年という歳月をかけて、筆者が自身の体をもってして確かめたことですからまちがいありません

 

医師がなんと言おうと科学的根拠があろうとなかろうと、食べるとお腹をこわす、あるいは少し食べ方を誤るとゆるくなる。そういう食品たちです

 

まちがいありません

 

逆にこれは筆者自身がたしかめたものですのでもちろん全ての人に当てはまるということではありません

 

しかしこれだけは言えます

 

私とおなじく、知らずに食べ続けているという人はまちがいなくいるはずです

 

◆ピーナッツ

ずーっと、何も考えずに食べてきました

 

酒のつまみとして、またおやつとして定番と言えるでしょう

 

「柿ピー」に入っていますし、ベビースターラーメンとあわさっているものもあります

 

スーパーでは必ずどちらもおいています

 

歯ごたえもあるし、食いごたえもあります

 

また一日に20粒食べると血管をしなやかに保ち長生きするという研究報告もあります(ハーバード大学,ウォルター・ウィレット教授*1

 

きまじめな私はこれをまに受けて一生懸命ピーナッツを食べ始めました

 

ーーこれが大きなまちがいでした

 

 

(筆者のように)敏感なお腹をもっている人々にとって、ピーナッツが非常に消化しにくい食品であることは間違いありません

 

また お腹が弱っている人がたべてはいけません

 

理由はいくつか考えられます

 

まず意外に油分が含まれています

 

試しにフライパンでピーナッツをあぶってみるとほんのりと照りが出てきます

 

豆の中から油が染み出ているのです

 

ピーナッツにオイルが豊富に含まれることを示す逸話にはことかきません

 

お酒のつまみにピーナツを食べるのはアメリカでも同じですが、アメリカのある地域の居酒屋ではビールのつまみとして食べた落花生のカラをぜんぶ床に投げ捨てます

 

一見、お行儀が悪いようですがじつはこれには意味が。

 

よく見ると床がピカピカになっています

 

じつはピーナッツの殻から出る油が自然のワックスになっているのです

 

ピーナッツは殻(から)でさえこんなに油が入っているのです

 

 

さてピーナッツのもう一つの特徴はその歯ごたえです

 

ピーナッツというのは、もともと生の状態ではもっと柔らかいものですが、私たちがこの生のピーナッツにお目にかかる機会というのはまずありません

 

ふつう、加工する工程で一定の時間をかけて焙煎(ばいせん)されているのです

 

その結果、物理的にカッチカチになっています

 

これによって、特有の”ポリッ、ポリッ”という食感と香ばしさが生まれます

 

一方で、いっそう消化しにくくなっているとも考えられます

 

一般に食べ物はカタいものよりやわらかいものの方が消化がいいと考えられています

 

たとえば病気の人には昔からお粥(かゆ)を食べさせます

 

ふつうのご飯をたべるよりも消化しやすいので胃腸の負担を軽減できます*2

 

逆に一度炊いたご飯であっても、干からびてしまうとやはりカッチカチになって食べられません

 

ピーナッツを焙煎(ばいせん)するという行為は、ふっくらしたご飯を乾燥させるのに似ています

 

 違うのは焙煎したピーナッツはおいしいという点だけです

 

◆にんにく

これも昔はなにも考えずに食べていました

 

スタミナと言えばニンニク、においの素となるという欠点があることを除けば体にいいことしかない、元気の源だと信じて疑いませんでしたし実際そうなのでしょう*3

 

しかしニンニクに含まれる辛み成分でもある”アリシン

 

元気のもととされるこの物質は、人によっては腹痛の原因にもなるということをナゼもっと早くに教えてくれなかったか・・・

 

牛乳や乳製品のばあいは「乳糖不耐症」などというありがたくもない呼び名がありますが、それだったらこのアリシンにかんしても「アリシン不耐症」という症名を用意してもらいたいぐらいですが・・・

 

(・・・それは筆者の愚痴として置いておいて)とにかくこの”アリシン”という物質はニンニクのほかにも同類のたくさんの野菜類に含まれておりまして油断なりません

 

 

◆長ネギ(長葱)

私は以前、みそ汁の薬味として長ネギを小口に刻んで水にさらし、みそ汁に入れて食べるのが好きでした

 

しかしやはり腹痛の原因であるということがはっきりしたのでそのときから生で食べるのはやめました

 

残念ながら、例の”アリシン”は長ねぎにも入っています

 

ラーメン屋に行ったとき、ネギラーメンにチャレンジするがそのたびに失敗に終わっているという人もいるかと思います(私のように)

 

悪いことは言いません、そのかたはその挑戦はもうやめましょう

 

ネギラーメンが食えないぐらいで、男がすたることはありません。

 

引く勇気というものもあります

 

 

◆行者ニンニク

行者ニンニクというのは聞いたこともない、食べたことがないという人もいっぱいいるかと思いますが、ニンニクの味がする山菜です

 

ニンニクとは名前もちがうし山菜だし、見た目も別ものだ・・・と思って食べてみるとやはり味も香りもニンニクと同じ

 

そして(余計なことに)食べた結果も同じ、ということになります

 

お仲間には注意が必要でしょう

 

天ぷらにしても結果は同じです

 

あきらめましょう

 

 

◆食えるネギもある

じゃあ自分は一生ネギを食うのはあきらめなくちゃいけないのか、と聞きたくなると思いますがそんなことはありません

 

なにごとも程度の問題というのがあります

 

ネギも同じです

 

もちろん鍋物などにしてしっかりと火を通せば問題ないのですが、「私はきざんだネギの香りを楽しみたいんだ」という人は万能ねぎを使えばいいのです

 

万能ねぎというのは袋には「小ねぎ」などと書いて売られている、直径数ミリ程度の細いネギのこと

 

普通は束(たば)で売られています

 

正式名称をなんというのか知りませんが、私が以前和食のお店で働いていたときに親方が略して「バンネギ、バンネギ」というのでそう呼ばせてもらっています

 

”包丁の練習”のために菜切り包丁で何度きざんだかわかりませんが、とてもいい香りがして食欲をそそります(そして目にしみます)

 

寿司ネタで”マグロ中落ち”の軍艦とか、青もの、烏賊(いか)などの握りの上に薬味として載っています

 

目にも鮮やかで香りもスッと鼻にぬけて私は大好きです

 

そしてどういうわけか、この万能ねぎだけは食べても平気なのです

 

ざる蕎麦(そば)や味噌汁(みそしる)の薬味として、きざんだ長ネギを食べてお腹をこわしたということはあっても万能ねぎ(小ねぎ)でなったということはないのです

 

しかしネギとしての香りは長ねぎに勝るものがあります

 

そういうわけでわが家の冷蔵庫にはしばしばこの刻んだ万能ねぎがタッパーに用意されています

 

家族も「きざんだ長ねぎはネギ臭くて嫌いだ」とは言うけれども「万能ねぎは食べられる」と言います

 

子供でも食べているぐらいです

 

見た目にも料理のアクセントになり、汁物はもちろんのこと煮物や揚げ出し豆腐といった揚げ物まで、さまざまな料理に応用がききます

 

qtaro-kujo.hatenablog.com

 

 

*1:論文”association of nut consumption with total and cause-specific mortality”)

*2:病気の人にお粥を食べさせることには二つのメリットがあります。第一に病気の人の胃腸の負担を軽減すること、第二に消化に費やすエネルギーを減らすことで、本来もっとも優先すべき”病気とのたたかい”に体力を集中することができる、という点です

*3:昔、私が通っていた学校の近くにラーメンがあり、そこの名物に”スタミナラーメン”というのがあってニンニクのみじん切りが大量に入っていた